おいでよ家畜の島

久々にソシャゲじゃない話。

既にランキングとかAPP Storeでも目立ってますが、無料のADVゲーム「マジョのシマ」の話でも。
superbrothers sword&sworcery風の雰囲気ドット世界観と言う時点で有料でも手出しちゃう所でしたが、安心して下さい、無料です。

ちょっと前に雰囲気惹かれでなんとなくDLして放置だったのを、悪夢のチェンクロ毒ミッション制覇後に気分転換で起動。スマホのADVや脱出ゲームって玉石混合過ぎて、ものに因っては謎解きって言うかひたすらタップを繰り返す総当たりになりがちなので余り好みではなかったのですが、うん、雰囲気って大事。
一応トロフィーコンプまでやりました。図鑑ラスイチになった蝶々に関してですが、通常プレイ中、最初に見つけた時は遠ざかって行くタイミングだったのでタップ反応が出ず、これは違うんだな、と先入観を得て仕舞ったので物凄く苦労させられましたとだけ。

このゲームもまた、基本的には「推理」や「発想」でのクリアは難しいでしょう。住民にヒントを聞くと言っても虱潰し以外に方法は無く、石像や斧とロープでは「そう来るの…?」と言う、発想からは到底出て来ない様な答えでした。
最初は頑張って謎を解こうと歩き回ったものの、ノーヒントで全く違う事をすると言うのは流石に無理が。
と言うのも、このゲームは無料プレイ可能ですが、先に進むヒントを動画の閲覧に因って解禁すると言う方式を採っているので、寧ろヒントをガンガン駆使してお布施しながら進むスタイルが、求められる攻略方法なのだと思われます。
と言う訳で攻略をググらないで動画を見てね!動画は短いですしちょっとした休憩と思えば何て事ないです。
あ、ヒント閲覧以外でも動画は挿入されますが、セーブ後とタイミングが決まってますので、ゲーム中に動画が突如出てイラッとしたりテンポを損なわれたりする事は無いです。
ただ操作性は物凄く悪いのでそちらに寧ろ苛々するかも。矢印アイコンのタップのし辛さや誤動作や上ウィンドウを閉じるためのボタンとか…。

まあそんな総当たりヒントでクリアすると島を取り巻く状況の真相が解ります。が、なんとも消化不良。
二周目に解禁される一つの追加手順で真エンドになりますが、こちらも消化不良。一応平和になるし解決はしますが、ノーマルエンドに伏線無しの結末が一つ追加されるだけ。武器についての話とか出てた??これでトゥルーと言うのはちょっと御粗末かなと…。
もっと序盤から意識して行動したり、島民の話を聞く事で最終的に別ルートが開く、とかなら面白かったと思うんですが…。特に金物屋さんの全く解消されず終わった伏線とか。
他エンディングを見れば解ってくるのかなと他エンドも見たものの、全部途中でエンディングに入るだけのルートと言う事から察せる通り、何も明かされずちょっと台詞が変わる程度。一気にノーマルエンドを見なかったらじわじわ気にして行けたのかもしれませんけど…。

でもノーマルエンドの、正体が解る対決シーンの演出は震えました。後にも先にもあそこがピークでしたが…。
何故か落ちてる木の実、「嫌な予感が」、「金物屋は夜な夜な出掛ける」、火打ち石紛失、などの思わせぶりな演出や他ルートがあるのかなと言う想像も全部無駄。
住民の観察や話で解る事とかあったら申し訳ないです、わたしは残念ながら気付けませんでした。

*

で、本題と言いますか。それだけADVとしては駄目だなあと思える点は色々あれど、それらを払拭する程に素敵で勿体ないのが世界観です。
住民図鑑があって、一人一人を注視し行動パターンを観察する事が出来たり、進行状況に因って起きたり家に戻ったり台詞が変わったりと言った、ゲームクリアより寧ろ島民とお喋りをしたり観察したりと言った世界観察の方が面白かったです。
ずっと夜の寂しげな中なのに温かげな明かりが灯り、島民は笑ったり嘆いたり転た寝をしたり眠っていたりと言った生活をしていて、シンプルだけど深みのあるグラフィックとBGMがそんな世界観と風景を彩る。
だからこそ、住人との絡みや情報、ターゲット機能での密かな観察で解ける謎や開く途があっても良かったんじゃないかなと…。実際ターゲッティングを使うのって鼠ぐらいのもんでしょう…。
二周目からは住民に一切話しかけなくとも(木こりと細工師と外国人二人を除く)クリア出来るので、サクサクとしたテンポでのプレイが可能ですが、そも住民の暮らす世界観に魅力がある時点で、スルーしたら単なるタップゲーでしかなく、そんなに複数回プレイしなければならないゲームでもなく。

…と言う訳で、世界観と雰囲気ゲーの側面は十分なので、ちょっとした異世界の旅にどうぞとお勧めはしたい次第。

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