でっきるーかなーはてはてふっふー
手先が超不器用なのは歌すらうろ覚えだからと言う訳ではない。
と言う訳で百均材料でつくる、安普請的アクキーの作り方メモ。
もとい、作るのに苦戦したメモ。後学の為…にはならんですが折角だし忘れないうちに書いておこうかなと。
印刷屋さんに頼む程作るもんでもない、でも少数作ってみたい、とか、飽くまで個人用としての用途限定ですが、好きなイラストや写真をグッズの振りして持ち歩きたいと言う願望が叶えられます。凄いですね百均。
*
材料:
絵(彩度高くコントラスト高いアニメ塗りとかのが映える。輪郭線を複雑にすると自分が死ぬだけなので出来るだけ単純化する)
白打ち用の、枠線だけにした同じ絵
光沢紙
プラ板(オーブントースターで縮めるやつ)
UVレジン液(ハードクリア)
ストラップやキーホルダーのパーツとか丸カン
道具:
プリンタ&PC
ハサミ、カッターやデザインナイフ
マーカー(コピックでも良)
アルミホイル
ピンセット(箸でも良)
本とか下敷き
穴開けパンチかピンバイス
サンドペーパーかリューター
爪楊枝たくさん
マステかクラフトテープ
シリコンマットやいらないクリアファイル
覆い付きのフィギュア飾りケースみたいなもの(作業台
日光かUVライト
ペンチ
一日二日程度の時間
=========================
1:絵の用意。
絵を光沢紙に印刷し、切り抜く。縁取りを入れておくと切り易い。
白打ち用は輪郭線を完全に切り落とした方が無難。
二枚を重ねてサイズにずれが無ければ良。
2:プラ板作成。
絵を印刷する際に一緒に、線画だけとか軽くして、アクキーにする絵を三倍程度に拡大したものを普通紙にサクッと印刷しておく。
その上にプラ板を乗せて輪郭線をざっくりとマーカーで写し書きしたら、丸カンを通してぶら下げる為の、穴を開ける部分を余分に作ってハサミで切り抜く。
ざっくりした輪郭にしないと失敗率が高くなる。
切り抜いたら消毒用アルコールを使ってマーカーの線を消す。
穴を開ける部分にマーカーで点を打って、穴開けパンチでマーカーの位置を確認しながら穴を開ける。
丸カンを通す穴部分は出来るだけ端にした方が後からやり易くなる。
オーブントースターでプラ板を縮める。プラ板のパッケージに説明が詳しくあるので省略。
プラ板の圧縮度合いはプラ板の厚みや種類で異なるので注意。縦でも横でも、長い方が若干収縮率が悪い気がするんですが、そのへんは何度か試してみてとしか。
プラ板の小さく余った部分に目盛りを書いて収縮させるとかして、どうぞ。
大きく出来ちゃっても、ある程度なら最悪リューターで削るぐらいは出来ます。
直線的な部分ならアクリルカッターや、ニッパーで上手い事傷を入れれば割る事も一応可能。
ともあれプラ板にイラストが乗っかるサイズなら成功。
3:絵の下準備。
紙の質にも多分因るけど、この侭プラ板にイラストを乗せてレジンで固めて出来上がり──、だと失敗率が高いです。
何故かと言うと、レジン液は液体=水分なので、紙がその水分を吸う事で濡れムラを生じて仕舞うからです。
これを防ぐ為の方法として、絵にラミネート加工をしておくなどの手段がある様ですが、特に機械を使わない手貼りラミネート(百均)はある程度大きく「耳」を残しておかないとくっつかない為に、アクキーにしてはサイズが大きくなって仕舞ったり、ラミネートで覆っても結局端から水分が入り込んだり…と言う難点があります。
熱で固めるラミネーターでも、絵の周りにもう一つ輪郭線が出来る形になるので余り美しくはない気が…。
……ので、いっそ水分を綺麗に吸わせる事で、色ムラを無くしてからレジン硬化させよう、と言う手段を選びます。
絵が濡れる事で透明度が出て仕舞うので、その為に擬似的な白打ちを行います。
……まあそれでも透明度がかなり出るのですが、それはどんなアクキーが好きかと言う、趣味の問題のレベルになるので、染みこみを完全に避けられるならば、見た目はともかくラミネートした方が多分に、時間もかからないし遙かに楽です。
と言う訳で。
先ほど作ったプラ板の上にレジン液を適量乗せ、爪楊枝で伸ばしてから、白打ち絵をその上に乗せます。表面が光沢面ですが、出来れば表面にはレジン液を乗せない様に。
水分は光沢紙の裏から積極的に吸い込まれます。日の当たらない場所で埃避けをして半日ぐらい置いておきます。
それと並行して、絵の方にもレジンを染み込ませておきます。
いらないクリアファイルを適当なサイズにカットし、その上にレジン液を適量乗せ、爪楊枝で伸ばしてから絵をその上に乗せます。絵の印刷された表面が光沢面ですが、出来れば表面にはレジン液を乗せない様に。
まあ全く同じ手順で養生しておきます。絵の方がムラが矢張り目立つので、余裕があれば一日ぐらい置いても良いでしょう。
途中で爪楊枝のお尻などで絵を軽く押して、紙の裏に出来た気泡を抜いておくと更に良。
4:一旦硬化。
ムラが出ていないのを確認したら、白打ちを乗せたプラ板の方を直射日光の元に出します。
窓辺でも良いですが、曇り硝子だと硬化が遅れるので、とにかく日光かUVライトで。
天気にも因りますが、晴れてれば15分少々もあれば大体固まるので、爪楊枝で軽く突いて、硬化していたら引き上げます。
絵の方をそっとクリアファイルから爪楊枝を使って剥がして、白打ちを固めたプラ板の上に配置。ずれが出ない様に裏面からも確認すると良いでしょう。
位置が揃っていたら、絵の中に「切り抜き」である「穴」になった箇所がある場合は、そこに、絵を乗せていたクリアファイルに余ったレジン液をちょこちょこ爪楊枝で突っ込んでおくと良いです。「穴」なので後から気泡が出来易いポイントなのでケアをしっかりと。
準備が出来たら絵を乗せたプラ板を再び日光の元で一旦硬化。
5:絵封入。
絵の上からレジン液を適量流し、爪楊枝でプラ板の端まで伸ばして行く。後から何度でも盛れるのでそう多くなくても良し。
その上にシリコンマット(百均)を適当なサイズにカットしたものを乗せ、上から爪楊枝の尻や指で押して気泡を追い出して密着させる。
丸カンを通す穴には絶対レジンが流れ込まない様に工夫。埋まって仕舞うと後からピンバイスで地道に穴を通さなければならず結構に面倒くさい。
ヨシ!したら日光の下へ。シリコンマットがあるので長めに硬化させる。
端っこを持ち上げてシリコンマットにレジン液が付着しなくなったら大体オッケー。
一度シリコンマットを剥がした後にもう一度硬化させておくと更にこうかはばつぐんだ。
ちなみに、シリコンマットではなくそこらの安いクリアファイルを使うと、若干曇りのあるマットな雰囲気のアクキーになります。
シリコンマットもクリアファイルも使わず、ぷっくりとレジン液を表面張力させた仕上げにしても良いかも知れません。特に小さいものなら。
6:最終調整。
硬化した表面に気泡や穴があったら、そこを中心にレジン液を注いでレタッチ作業。
気泡が完全に中に閉じ込められている場合は、キリやカッターの刃先などを使って気泡までの穴を軽く開ければレタッチ可能。
段差が生じない様にシリコンマットを乗せてまた気泡を抜きつつ硬化。
この工程を納得が行くまで繰り返します。
後はプラ板からはみ出て硬化したレジンをデザインナイフで切り落としたり、横をリューターやサンドペーパーで綺麗にしたり、裏面にマニキュアのトップコートを塗ってテカりを出したりと言ったご自由にタイム。
最後に丸カンやキーホルダー、ストラップなどのパーツをペンチを使って組み合わせて合体で完成。
=========================
以上、遅すぎた夏休みの工作でした。
百均材料でもこのぐらいのクラフトは出来るぞと言う事に驚きですね。
自分で用意した絵ならともかく、版権物を使う場合は個人の趣味の範囲にとどめましょう。勝手に売買とかダメゼッタイ。
と言う訳で百均材料でつくる、安普請的アクキーの作り方メモ。
もとい、作るのに苦戦したメモ。後学の為…にはならんですが折角だし忘れないうちに書いておこうかなと。
印刷屋さんに頼む程作るもんでもない、でも少数作ってみたい、とか、飽くまで個人用としての用途限定ですが、好きなイラストや写真をグッズの振りして持ち歩きたいと言う願望が叶えられます。凄いですね百均。
*
材料:
絵(彩度高くコントラスト高いアニメ塗りとかのが映える。輪郭線を複雑にすると自分が死ぬだけなので出来るだけ単純化する)
白打ち用の、枠線だけにした同じ絵
光沢紙
プラ板(オーブントースターで縮めるやつ)
UVレジン液(ハードクリア)
ストラップやキーホルダーのパーツとか丸カン
道具:
プリンタ&PC
ハサミ、カッターやデザインナイフ
マーカー(コピックでも良)
アルミホイル
ピンセット(箸でも良)
本とか下敷き
穴開けパンチかピンバイス
サンドペーパーかリューター
爪楊枝たくさん
マステかクラフトテープ
シリコンマットやいらないクリアファイル
覆い付きのフィギュア飾りケースみたいなもの(作業台
日光かUVライト
ペンチ
一日二日程度の時間
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1:絵の用意。
絵を光沢紙に印刷し、切り抜く。縁取りを入れておくと切り易い。
白打ち用は輪郭線を完全に切り落とした方が無難。
二枚を重ねてサイズにずれが無ければ良。
2:プラ板作成。
絵を印刷する際に一緒に、線画だけとか軽くして、アクキーにする絵を三倍程度に拡大したものを普通紙にサクッと印刷しておく。
その上にプラ板を乗せて輪郭線をざっくりとマーカーで写し書きしたら、丸カンを通してぶら下げる為の、穴を開ける部分を余分に作ってハサミで切り抜く。
ざっくりした輪郭にしないと失敗率が高くなる。
切り抜いたら消毒用アルコールを使ってマーカーの線を消す。
穴を開ける部分にマーカーで点を打って、穴開けパンチでマーカーの位置を確認しながら穴を開ける。
丸カンを通す穴部分は出来るだけ端にした方が後からやり易くなる。
オーブントースターでプラ板を縮める。プラ板のパッケージに説明が詳しくあるので省略。
プラ板の圧縮度合いはプラ板の厚みや種類で異なるので注意。縦でも横でも、長い方が若干収縮率が悪い気がするんですが、そのへんは何度か試してみてとしか。
プラ板の小さく余った部分に目盛りを書いて収縮させるとかして、どうぞ。
大きく出来ちゃっても、ある程度なら最悪リューターで削るぐらいは出来ます。
直線的な部分ならアクリルカッターや、ニッパーで上手い事傷を入れれば割る事も一応可能。
ともあれプラ板にイラストが乗っかるサイズなら成功。
3:絵の下準備。
紙の質にも多分因るけど、この侭プラ板にイラストを乗せてレジンで固めて出来上がり──、だと失敗率が高いです。
何故かと言うと、レジン液は液体=水分なので、紙がその水分を吸う事で濡れムラを生じて仕舞うからです。
これを防ぐ為の方法として、絵にラミネート加工をしておくなどの手段がある様ですが、特に機械を使わない手貼りラミネート(百均)はある程度大きく「耳」を残しておかないとくっつかない為に、アクキーにしてはサイズが大きくなって仕舞ったり、ラミネートで覆っても結局端から水分が入り込んだり…と言う難点があります。
熱で固めるラミネーターでも、絵の周りにもう一つ輪郭線が出来る形になるので余り美しくはない気が…。
……ので、いっそ水分を綺麗に吸わせる事で、色ムラを無くしてからレジン硬化させよう、と言う手段を選びます。
絵が濡れる事で透明度が出て仕舞うので、その為に擬似的な白打ちを行います。
……まあそれでも透明度がかなり出るのですが、それはどんなアクキーが好きかと言う、趣味の問題のレベルになるので、染みこみを完全に避けられるならば、見た目はともかくラミネートした方が多分に、時間もかからないし遙かに楽です。
と言う訳で。
先ほど作ったプラ板の上にレジン液を適量乗せ、爪楊枝で伸ばしてから、白打ち絵をその上に乗せます。表面が光沢面ですが、出来れば表面にはレジン液を乗せない様に。
水分は光沢紙の裏から積極的に吸い込まれます。日の当たらない場所で埃避けをして半日ぐらい置いておきます。
それと並行して、絵の方にもレジンを染み込ませておきます。
いらないクリアファイルを適当なサイズにカットし、その上にレジン液を適量乗せ、爪楊枝で伸ばしてから絵をその上に乗せます。絵の印刷された表面が光沢面ですが、出来れば表面にはレジン液を乗せない様に。
まあ全く同じ手順で養生しておきます。絵の方がムラが矢張り目立つので、余裕があれば一日ぐらい置いても良いでしょう。
途中で爪楊枝のお尻などで絵を軽く押して、紙の裏に出来た気泡を抜いておくと更に良。
4:一旦硬化。
ムラが出ていないのを確認したら、白打ちを乗せたプラ板の方を直射日光の元に出します。
窓辺でも良いですが、曇り硝子だと硬化が遅れるので、とにかく日光かUVライトで。
天気にも因りますが、晴れてれば15分少々もあれば大体固まるので、爪楊枝で軽く突いて、硬化していたら引き上げます。
絵の方をそっとクリアファイルから爪楊枝を使って剥がして、白打ちを固めたプラ板の上に配置。ずれが出ない様に裏面からも確認すると良いでしょう。
位置が揃っていたら、絵の中に「切り抜き」である「穴」になった箇所がある場合は、そこに、絵を乗せていたクリアファイルに余ったレジン液をちょこちょこ爪楊枝で突っ込んでおくと良いです。「穴」なので後から気泡が出来易いポイントなのでケアをしっかりと。
準備が出来たら絵を乗せたプラ板を再び日光の元で一旦硬化。
5:絵封入。
絵の上からレジン液を適量流し、爪楊枝でプラ板の端まで伸ばして行く。後から何度でも盛れるのでそう多くなくても良し。
その上にシリコンマット(百均)を適当なサイズにカットしたものを乗せ、上から爪楊枝の尻や指で押して気泡を追い出して密着させる。
丸カンを通す穴には絶対レジンが流れ込まない様に工夫。埋まって仕舞うと後からピンバイスで地道に穴を通さなければならず結構に面倒くさい。
ヨシ!したら日光の下へ。シリコンマットがあるので長めに硬化させる。
端っこを持ち上げてシリコンマットにレジン液が付着しなくなったら大体オッケー。
一度シリコンマットを剥がした後にもう一度硬化させておくと更にこうかはばつぐんだ。
ちなみに、シリコンマットではなくそこらの安いクリアファイルを使うと、若干曇りのあるマットな雰囲気のアクキーになります。
シリコンマットもクリアファイルも使わず、ぷっくりとレジン液を表面張力させた仕上げにしても良いかも知れません。特に小さいものなら。
6:最終調整。
硬化した表面に気泡や穴があったら、そこを中心にレジン液を注いでレタッチ作業。
気泡が完全に中に閉じ込められている場合は、キリやカッターの刃先などを使って気泡までの穴を軽く開ければレタッチ可能。
段差が生じない様にシリコンマットを乗せてまた気泡を抜きつつ硬化。
この工程を納得が行くまで繰り返します。
後はプラ板からはみ出て硬化したレジンをデザインナイフで切り落としたり、横をリューターやサンドペーパーで綺麗にしたり、裏面にマニキュアのトップコートを塗ってテカりを出したりと言ったご自由にタイム。
最後に丸カンやキーホルダー、ストラップなどのパーツをペンチを使って組み合わせて合体で完成。
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以上、遅すぎた夏休みの工作でした。
百均材料でもこのぐらいのクラフトは出来るぞと言う事に驚きですね。
自分で用意した絵ならともかく、版権物を使う場合は個人の趣味の範囲にとどめましょう。勝手に売買とかダメゼッタイ。