失われた"途"を求めて

…歩ききりました。
未だ道の途中ではあるけれど、ゴールと示されたラインは踏みました。

またしてもまとまらない侭書き付けます。
肯定するに迷いはあるけど、納得は得られた。だから。

*

正直、全く予想していなかった角度での「道の涯」でした。
ラストクエスト、と銘打つからには、何かの、誰かの、作中語られなかった物語を閉じる『何か』解り易い物語が提供されるのではないかと安易にも思っていました。
つまり、メインストーリーの何かしらに対して決着を付ける、と言う感じの内容を想像していました。

…が、実際には違いました。
メインとされる「物語」や謎には明確な結が示されない侭、個別の物語、彼らひとりひとりの物語に、彼ら自身の口から終わりを告げられると言った内容。
プレイヤー自らの手で彼らの物語を、彼らの書を閉じると言う、物語の終わり。
閉じて、そして忘れないで、彼らの道を刻む為にも、あなた自身の手で一人一人の、或いは知りたい人の分だけでも、その終わりを見てあげて下さい。

今更ストーリーや謎の解答を半端に盛り込まれたり世界崩壊を突きつけられた所で、確かに収拾はつかなかったと思います。
でも、彼らの物語は此処であなた自身の手に因って閉じられ綴じられる。
全ての書(人)に対して愛が無ければ、創る側にも到底出来ない事でしょう。
……この「道の涯」は、物語を創る側にとっては不本意だったのでは無いかと邪推はします。
それでも、示されたエンディングが無ければ、道(物語)はそれぞれの人の裡に続くから、それを寧ろ望んだのではないかとも想像します。

*

世界中から物語が、敵が消え、全て名も無き道となったそこにはストーリー中にも出て来た世界の綻び、「杭」とも取れる物体が待ち受けています。
然し最早それを幾ら破壊した所で、世界の消滅を避ける事は出来ない。
今日から一ヶ月もしない内に、この道は閉ざされて仕舞う。それぞれの裡に続く、不確かな途だけを残して。
問題の解答を知れない事は人間にとってストレスです。人は完了しないタスクを抱えていると、そこに一定のリソースを割き続けるからです。思考すると言う途を已める事が出来ないからです。
そのジレンマから逃れる為には、確固たる途を自ら信じるか、書を閉ざし忘れて仕舞う事かしか出来ない。
そして多分、それが出来ないから道は続く。何れ来る続きを信じながら、道の果てに立って終われない喪失感を抱え続ける。
果たして道は続くのか。途切れるのか。終わるのか。『作者』はその選択すらも、Ver.10.0.0で『思い出』としてのユニット図鑑を遺す事でプレイヤーの手に委ねました。
大事にしていても、端末が古くなって動かなくなる、買い換えや下取りに出して仕舞う、壊れて仕舞う、紛失して仕舞う、執着を失い消して(棄てて)仕舞う。
そうしてやがては物理的に道が消えても、この道もあなたの道も続くのだと伝えながら。

*

もう少しだけ続く道とは、プレイヤーたちが自らの手で彼らの物語を終わらせて行く作業に他ならないのでは無いでしょうか。
空白の図鑑を埋めるガチャ、課金がもう出来ない代わりにその手伝いをしてくれる配布石、レベルアップや覚醒ptを溜める事の出来るイベントエリア。
そして、書を閉じる事の出来るラストクエスト。

きちんと、あなたの中に在る、あなたの手元に残る物語たちを、彼らを、往ける限りの道まで歩かせてくれると言う事が、運営の示してくれた最期の道なのだと思います。
悪足掻きの迷走の挙げ句の慌ただしい終わりや、俺たちの冒険はここからだ!的な打ち切りめいた終わりではなく、ひとりひとりの物語を終わらせ、記憶させてくれようとした、終わりに、お仕舞いに続く途。


四年間、この道を歩かせてくれてありがとうございました。
残念です。惜しいです。寂しいです。
それでもやっぱり、彼らに、わたしたちに悔いの少ない様な『終わり』と『終わり方』を創ってくれて、ありがとうございました。

誰にも、何処にも届かせる気の無い言葉だからこそ、それを承知して遺しておきます。
即ち道は続いて行く。そう願いながら。

*

……さて。以降まだ暫くここにロードラの事は記録して行きます。
埋まっていない図鑑の空白ガチャの結果と言うありきたりなものから、懐古や想像や無駄話と言った益体のないものまで。

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